≪現状の課題≫
1.排気系パイプ加工製品の量産を中心に行って来ましたが、量産対応だけでなく、
試作製品の製作依頼にも対応する要望が増えてきてことと、海外シフトによる
生産量減が見えていたことから、試作を強化していく必要がありました。
ただし、製品の立上げによる新製品や設計変更毎の検査用治具製作については、
納期、コスト面で試作を強化する上での問題点になっていました。
2.プレス製品において納入先から製品品質保証についての要求があり。
非接触3D測定機での検査結果のデータ提出が求められるようになって来ており、
製品品質に対しての評価方法を検討する必要がありました。
≪設備選定≫
パイプ形状測定だけでなく、プレス製品の評価も必要なことを考慮して
非接触3D測定機クラウドフォーマⅢGP-1を選定
・試作製品立上の短納期とコストダウン化、プレス製品の品質評価を導入テーマとし、
将来を見越して3D検査ソフト+CADモデリング用データ処理ソフトもあわせて選定。
≪クラウドフォーマⅢGP-1導入時の取り組み≫
クラウドフォーマⅢの社内評価からスタート
[パイプ試作]
導入当初は、検査治具とパイプ測定結果の両方で試作スタート。
社内製品で測定を実施し、形状毎の評価を行い結果の良い形状・悪い形状を確認し
測定機の活用方法を決定。
納入先での試作製品評価から当初狙っていた検具レス化へ。
苦手な製品形状については、ソフト開発者と情報共有して行きプログラムを改善することで精度を上げて行くことが出来ました。
[プレス品評価]
測定操作は簡単だった為、まずは評価ソフトになれることからスタートしました。
操作教育を入れながら、納入先との検査結果のデータスリ合わせ、担当者との相互理解
を進めました。
≪クラウドフォーマⅢGP-1導入後の効果≫
短納期・コストダウンの実現、測定データによる品質強化
・パイプ試作においては、検査治具レス、形状出し時間ロス、材料ロス削減等により
品質を上げながら短納期・コストダウンが可能。
・測定結果から図面データと比較し誤差結果を数値確認が可能です。職人さんによるカン
・コツの世界から脱却、測定誤差結果による数値修正が可能。
・操作が簡単なため、試作担当者だけでなく、量産担当者も日常的に使用。
試作だけでなく量産品での品質安定にも役立っています。
・プレス製品においては、納入先の要望に対応でき、測定データによるデータ上での
確認・打合せ等が可能になりました。